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本研究室の2025年度修士論文・卒業論文(研究)をご紹介します!
修士
工藤亮:ルートレステフラ解析から提案する火星着陸探査候補地
火星にも火山があり、地球と共通して見られる「小さな火山の集まり(ルートレスコーン)」があります。また、それらから飛び散った火山の細かい粒(ルートレステフラ)も広く分布しています。本研究では、中央エリシウム平原におけるそれらの広がりや特徴を明らかにし、将来の火星探査に向けた有望な着陸地点も提案しています🚀
阿部耕太:火山噴火素過程理解に向けたルートレスコーンの空間情報解析
溶岩と水が出会うと、小さな爆発によって「ルートレスコーン」という地形ができます。この地形は地球だけでなく火星にも見られます。本研究では、ケニアとアイスランドのルートレスコーンをデータとして整理・分析し、その分布や形の違いを明らかにしました。さらに、こうした特徴を統計的に捉える「ルートレスコーン統計学」という新しい考え方を提案し、地下の水の状態が重要な役割を持つことを示しました🔍
学士
松本慧悟:火星でのイネ栽培に向けて 火山砕屑物は土壌改良剤となるのか
火星での食料生産には、現地の土壌を活用することが欠かせません。本研究では、火星模擬土壌に火山の粒(火山砕屑物)を混ぜてイネを育て、その成長への影響を調べました。その結果、粒の性質によって根の発達が変わることが分かり、火星農業に向けた土壌改良の可能性が示されました🌱
夛田怜矢:金星の活動的な火山活動は偏在しているのか-SAR画像観察と地形変化シミュレーションによる検証-
金星では今も火山活動が続いていると考えられていますが、それがどこで起きているのかはよく分かっていません。本研究では、探査機のレーダー画像を比較し、地形の変化を探すことで最近の火山活動の痕跡を調べました。その結果、新しくできた可能性のある火口などが見つかり、火山活動が特定の地域に偏っている可能性が示されました🌋
坂路 麗香:火星アマゾニス平原に分布するルートレスコーン群への水供給源の検証 -洪水シミュレーションによる解析-
火星の広い平原には、小さな火山地形(ルートレスコーン)が多く分布していますが、そのもととなる水がどこから来たのかはよく分かっていません。本研究では、大規模な洪水の流れをコンピュータで再現し、水がどこまで広がるかを調べました。その結果、一部の地域では洪水が水の供給源となった可能性が示されました🌊
今年度は、地球・火星・金星の火山や地形を対象に、観測・実験・シミュレーションを組み合わせて研究を行ってきました。惑星のしくみを探る基礎研究から、将来の探査や宇宙での活動につながる応用まで、さまざまなテーマに取り組んでいます。ぜひ一緒に、惑星の世界を探究してみませんか?🚀