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Research

研究内容

 火山は火星など太陽系の全ての固体惑星に存在し、木星・土星系の衛星にいたっては氷がマグマのようにふるまう氷火山活動が発見されています。これら地球外の火山を研究対象とすることで、重力や大気など地球固有の条件に依らない普遍化された火山学、つまり惑星火山学への新局面を切り開くことが可能となります。

 研究手法はリモートセンシングデータ解析やフィールド調査、室内実験など何でもアリですが、最も重視しているのは“モノ”を見ることです。注意深く観察し、その中から仮説を組み立てて検証する「帰納的な研究」が私のスタイルです。

 惑星火山がメインテーマですが、以下のとおり火山以外についても手法問わず研究を進めています。

ミニチュア火山をさぐれ!

 通常の火山はサイズが大きく調査するのが大変です。また、多くの要因が重なり合って噴火するので、単純化することが難しいです。そこで、最小の火山爆発地形、ルートレスコーンをミニチュア火山に見立て、火山爆発をシンプルに理解しようとしています。地球や火星の衛星画像解析やフィールド調査のほか、室内での爆発実験も行います。

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火星の地質調査!

 火星は遠い場所ですが、岩石が転げ落ちた跡が分かるくらい超高解像の画像が多くの場所で撮影されています。この超高解像画像や地形、近赤外、地下レーダーなどのデータなどを使って、火星の地質調査をしています。不思議な地形がどのようにしてできたか調べてみませんか?将来の着陸探査地点を調査してみませんか?一緒に火星に出かけましょう。

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地質調査をデジタル化!

 地層を見つけて観察し記録する地質調査は、人間のスキルや経験に依存していて、習熟度合いや主観的な判断が他者との円滑な情報共有を妨げることがあります。これをどうにかしたいと思い、データの統計処理や機械学習技術を使うことで地質調査をデジタル化しようとしています。

 これまでに、火山灰粒子画像の自動分類方法や露頭自動抽出技術を開発しました。各種データ解析のほか、フィールドでの実地試験も行います。

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